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日本の和紙を作る工房の様子をちらりと見たのだが、なるほど、というか、どこかにも通づるものと思えるようなものを見た。
大きな和紙を漉く作業で、一辺が成人の背を越えるような紙すき機を、四人と四人で向かい合って紙のもとが貯められた水槽から、交互にすくっていく。
作業する人は、出来上がりの紙の詳細を知った人と、知らされていない人が混ざって、互いの様子を見ながら行うそうだ。
水が紙漉きの上を流れるように、完成形は偶然の成り行も活かすと。
静かな緊張感があるけれど、リズミカルに紙漉きを行う、船を漕ぐような面白い作業に見えた。
その昔、はがきサイズの紙漉きをしたときでさえ、片方に繊維が寄ってしまったり、厚さが充分にならず紙にならなかったりしたので、この仕事の大きさは想像もつかないが、
集中を超えた手先、指先の動き、そして完成の充実感はどれほどだろう。