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色について書かれた本を読んでいて、身の回りの色から無意識にさまざまな影響を受けている、ということを知った。
その本によれば、好きな色で性格を知ることが出来たり、人との相性も推し量れる。
この本が書かれた30年前当時より、色を選ぶときの好みの幅が広がっていると思うけれど、病院、学校など、施設や場面によって、こうした色が与える影響を考えて、空間の色使いをされている場所も多い。
時間の流れがゆっくり感じられる色を取り入れたインテリア、逆に、時間の流れが速く感じられる色、また、勉強が捗るデスクの色や、光量の取り方、など、アイデアは多岐にわたる。
世代によって好む色の傾向があり、10代後半の若者は、自身の迸るエネルギーと調和をとるために、モノトーンなど、暗い色を好むとか。それも時期により好みは変わっていく。
私は洋服を見てみると、好きや色に偏りがちだけど、好みは移り変わるのだし、好きな色にこだわらなくても良いのかなと思った。
あと、以前から気になっていた、音と色彩、について。特定の音程と色の関係の事だけれど、やはり、このことについての研究がされていた。色聴、というらしい。
ドイツのシュタイナーも、色について独自の考えを記していたけれど、色彩学入門、と位置づけたこの本は読みやすく、へぇ、と感心しながら読んでいる。
野村順一著 色の秘密 文春文庫