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相撲、を見に行った。テレビの中継を見るのと違う、現地での観戦だ。
直に見る醍醐味は色々あるけれど、まずは、お相撲については国技館という会場が面白い。土俵をぐるりと囲んで座席が2階まで、実質コンサートホールの3階席位まである。みんなで一箇所を見下ろして、その土俵を見る。
ふとその会場の音を聞いてみると、結構音が響いて、時々うなりのような歓声が広がったり、水を打ったように静かになる。なかでも、面白い、と思ったのは、何でもない、取り組みの前。観客席のおよそ一万人の声や物音が四方から聞こえてくる。水のなかにいるような感覚に近い、普段なかなか聞けない音だ。雨の音の人版、というか。
その音に耳を澄ませられる時間は何時間かの興行の中で限られた瞬間だ。つい取り組みの音に気を取られるし、頭のなかで考えごとをしていたりすると、そんな音に気づかない。頭を聞くモードにしながら、呆けるように聴く。
同じ様なことは普段の中でも気付いたら出来るのかもしれないけれど、あの、国技館というハコはとても面白い会場だ。