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ピアノの歴史の本を見ていると、むかしの名画に登場する箱形のピアノに興味を持つ。机のように天板を開けたところに鍵盤がある、ピアノの前身、チェンバロの仲間の楽器だ。
フェルメールの「音楽の稽古」に描かれているのは、ヴァージナル、という楽器らしい。コンパクトで、女性が構えていてもおさまりが良い。調べると16世紀頃の楽器もあり、日本の浜松市の博物館にも3台のヴァージナルが収蔵されている。
この絵が描かれたのは17世紀。200年後、ルノアールの絵なかの少女たちは、ピアノを奏でていた。
楽器によっては蓋に美しい装飾や絵が描かれていたり、楽器というより調度品、といった風景だ。
この絵の楽器には、ラテン語で「音楽は喜びの伴侶、悲しみの薬」と書かれている。実際の楽器に書かれていた言葉なのか、フェルメールの言葉なのか、興味深い。